しかし、なぜかなずなからは、冷ややかな視線を送られ「しっ」と静かにするようジェスチャーを送られる。



え。何で。

何でそんな冷ややかな視線、送られるの?

途端に、胸がグサッとダメージをくらう。

そんな冷たい目で見ないで。

さっきの暴かれた秘密とプラスで、そんな態度傷付く…。



「この一連の件の仕業は誰か…っていうか、もうわかってるよね?」



なずなは表情を変えず淡々と薫に言葉を放つ。

薫は怒りを堪えた形相でふるふると震えていて、なずなに敵意を剥き出している様子だ。




「…陰陽師に隠し事は出来ねえぞ?」



そんな薫に対抗するかのように、なずなはニヤリと悪そうな笑みを浮かべる。

俺もなぜかギクッとしてしまった。

隠し事…したもんね。




というか、なぜいつの間にかこんな険悪になっちゃってるのか!

二人の間で、何が起こってる?!