だから 夕方 海から上がるとき 務に 呼び止められて 私は 本気で 嬉しかった。 悠香は 少し 躊躇していたけど。 務と私で 無理やりに 約束を取りつけて。 夜、コテージの入り口から 海岸まで歩きながら。 悠香の笑い声に 振り返ると 手を繋いで じゃれ合う 俊樹と悠香。 『ちょっと、何なのよ!渋々 付いて来たくせに。』 私は いつもと違う 大胆な悠香に 驚いていた。