可憐な可愛いお姫様


……改めて言われると、なんかまだ頭が追いついていかない。

それでも、必死に理解しようと頭を整理する。
神桜… 総長… 幹部…… そして姫…

玲にぃ「そして、昨日言った話なんだけど…

俺たち『神桜』は全国No.1の暴走族なんだ。

だから、No.1の座を狙って卑怯な手を使って襲ってくることが多い。」



…世界No.1っ…!すごい…っ!
少し動揺しながら話を聞く。

玲にぃ「だから、萌には桜姫になってもらって萌を守らせて欲しい……んだ。

……萌が、男嫌いなのは重々承知してる!
でも、このままだと萌が危ないんだっ…!

…………だめ、か?」


はっきり言って、怖い。
暴走族が怖いんじゃなくて男の人と関わるのが……

もちろん、玲にぃがまとめてる暴走族だから良い人ばっかりなんだと思う……!

ここにいる人たちだって、とても活き活きしてる目をしてるし、玲にぃの事をとても尊敬してるのが感じる。

昨日だって、蒼さんに助けてもらった時、不思議と拒絶反応はなかった……

今までこんなことはなかったから、自分でもビックリしてた。

この人達なら、私を受け入れてくれる。怖くないっ…!

そう思う。


「……わかった。」

皆が息を飲むのがわかった。










「……私、桜姫やるよ。」