そう言われたとき何故か、あの人の顔が浮かんだ。


いやいやいや!違うから!
好きとかじゃないから!


頭の中で討論を繰り広げていた私の顔を見て
ニヤニヤしだした陽菜ちゃん。


あぁ・・・誤解された・・・。


「で、誰なの?クラスメイト?それとも先輩とか?!あそこ、イケメン揃いの学校だしね!」


「陽菜ちゃん、違うから!好きな人なんていないよ!たしかにみんなイケメンだけど、ブスな私になんか見向きもしないよ!」



慌てて否定すると、何故か黙った陽菜ちゃん。



「ここまで未来音が無自覚とは・・・」


1人でブツブツ言っている陽菜ちゃんを無視して、パフェを食べ進める。

シリアルのところまで食べたところで、陽菜ちゃんに仕返しをする。


「陽菜ちゃんは、好きな人できたの?」


すると、顔が赤くなった陽菜ちゃん。
ふふっ、わかりやすいなぁ。


「いるんだ〜!どんな人なの?」


陽菜ちゃんはしばらく黙ってから、


「かっこよくて、温かい言葉をくれる優しい人・・・。」


と、答えた。


陽菜ちゃんの顔がキラキラしてて
本当に好きなんだって思った。