side悠弥


みこと奏音が走ってテントに帰ってきた。

どっちも転びそうになっていて、一応注意しておく。


「走ったら危ないから、2人とも急がない!」


「「ごめんなさい!」」


「周りの人から見られてたから、恥ずかしく
なって急いだだけなの・・・。」


「だから、ごめん・・・。」


なんか、2人の頭に猫の耳が見える。


しゅんとしてるから、垂れてるしっぽまで
見える気がする。


みんなも似たようなことを考えているのか、
ほのぼのした顔をしている。


「わかったよ。もうするなよ?」


この顔をされて、許さないっていう選択肢はない。


2人の顔がパァッと明るくなって、


「「うん!了解!」」

と、返ってきた。


やっぱり、弟と妹みたいだな。
そう思いながら、2人の頭を撫でる。


その手は奏音には、すぐ振り払われた。

・・・ツンデレなんだな、奏音。