side未来音


紘「なぁ、みこ、これって何?」


てらっちは、困ったような顔で聞いてくる。

・・・もう仕方ない。本当のことを話すしかない。


未「てらっちに話したいことがあるの。とりあえず、ソファに座って?」


てらっちは、戸惑いながらも座ってくれた。

奏音は・・・不安そうな顔で見つめてくる。
もちろん、私だって不安だよ?


出来れば、バラしたくない事実だもん。



でも、ずっと騙して過ごすのは、みんなを傷つけることになると思うから・・・。




大きく息を吸って、てらっちを見る。


「てらっち、あのね、実は僕ね、

女の子なんだ・・・・・・。」


てらっちの反応を見るのは怖くて、
俯いた。


「・・・やっぱりか。」

え?


てらっち、もしかして気づいてた・・・?


「いや、なんとなく、男とは違うなって感じてたから、あんまり驚いてないよ。」


でも・・・


「てらっち、信じてくれるの・・・?」


「もちろん!男だろうが女だろうが、みこはみこだろ?」


てらっち、いい人!!


思わず、てらっちに抱きついた。


奏音もてらっちも慌ててるけど、気にしない。


受け入れてくれるのって、こんなに嬉しいんだ・・・!



てらっちも諦めたのか、背中をゆっくり撫でてくれる。



しばらく抱きついたあと、色々質問された。


一つ一つに丁寧に答えていたら、いつの間にか2時になってて、結局、リビングで雑魚寝した。


他のみんなにはまた話すことにして、しばらくはてらっちも黙っててくれることになった。