期末テストも終わって、夏休みが近づいて、
みんなが浮かれ気味だったときに、それは起きた。
その日、私の部屋で、みんながご飯を食べていた。
そのあと、雑談をダラダラしていたらいつの間にか、10時になっていて、みんな急いで部屋に帰った。
私も慌てて明日提出の宿題をして、寝る準備をしようとお風呂に入った。
そのときうっかり、外したサラシを寝室のベッドの上に置いたままにしていたのが、運の尽きだった。
お風呂から出ると、奏音とてらっちが手に何かを持って立っていた。
持っているものがサラシだと気付いたとき、
私は妙に冷静な頭で、バレちゃったな、なんて思っていた。