シェリー○イに急いで着替えて外に出た。


もうすでに、たくさんのキャラクターたちが
集まっている。生徒だけじゃなくて、先生たちもいるから、ざっと数えて20人くらい。


ちなみに、走る前にもセリフを言わなきゃいけないから、ちょっとドキドキしてる。


こんなに大勢の前で話すのは、入学式以来。


1人で緊張していると、応援席のみんなと
目が合った。


『頑張って』


口パクで、エールを送ってくれるみんなに
感謝して、大きく息を吸い込む。


「こんにちは!私はシェリー○イ!!みんなに応援して欲しいなぁ!!よろしくね♡」


((((可愛い・・・)))))


よし!上手く言えた!!
顔がブスだから、せめてセリフは可愛く
あざとく言ってみた。


ふと周りを見ると、何故か静かになっていて、不安になった。


え、やっぱりまずかったかな・・・。


不安が大きくなる中、100メートル走が
始まった。


さっきのリレーで疲れてたからか本気では走れなかったけど、仮装で優勝できたからよかった。




終わってから、さっきの沈黙について聞くと
奏音が、「可愛いから、見惚れてた。」って
言ってきて、照れた。



でも、みんなが褒めてくれるのはお世辞だってわかってるから、少しだけ寂しいような気がした。 


・・・これは、誰にも言えない秘密だけど。