紘「みんなちゃんと考えてんだな。今のところ、文理で言ったら理系が多いか?」
陽「だねー。僕は正直どっちでもいいや。どっちも面白いとは思うし。」
奏「僕は文系かな。得意科目は国語だし。」
悠「俺も文理選択は文系だな。英語とか割と得意だし、物理とか究める気になれねー。」
未「来年からはみんなバラバラだね。」
爽「でも、ここの面子は変わらないだろうな。居心地いいし、遠慮しなくていいし。」
紘「だよな。まあ、まだまだこうやって集まることはたくさんあるだろ。どうせ、冬休みも遊ぶとか言い出すやつがいるだろうし。」
奏・未・陽「ギクッ」
海「やっぱり・・・。」
海俚にも紘基にもお見通し?!
でも、来年からはみんなとこんなに集まれないかもしれないし、高校生でいられる時間は一生で3年間しかないもん。
だったら、たくさん楽しんで、友情を深めたいって思うもん。
冬は雪も降るし、クリスマスだってあるんだよ?
楽しいイベントがたくさんあるのに、遊ばないなんてもったいない!
奏「冬休みもみんなで遊びたいって思わないの?紘基とか海俚は。」
紘「まあ、勉強ばっかりは嫌だけど・・・」
海「冬に出掛けたくない。寒い。」
陽「でもでも!スキーとか行きたいじゃん!楽しもうよ!」
爽「まあまあ。遊びたくないって言ってる訳じゃないだろ?室内で楽しめることとかも考えたらいいんじゃない?」
悠「それに、まだ冬休みまで時間はたっぷりあるだろ。決める時間はあるんだから、今ここで喧嘩しなくていいだろ。」
陽・奏「・・・はーい。」
未「ほら、みんなケーキは食べないの?せっかく選んできたのに。」
海「だな。そろそろ腹も休まっただろ。」
紘「ほらよ。こん中から好きなの選んで食うぞ。」
未「爽と悠くんから選んでね!」
爽「なら、俺はモンブラン。」
悠「俺は・・・この抹茶ティラミスがいいな。」
未「他のみんなも選ぼうよ!早くしないと無くなるよ?」
陽「僕、このロールケーキ!」
奏「僕はチョコプリンにしよっかな。」
紘「みこ、先選んで。俺はなんでもいいから。」
未「なら・・・そのスフレチーズケーキにする!紘基とって!」
海「俺は・・・エクレアにする。」
紘「残り物は・・・餡蜜か。俺でも食べれるな。」
未「紘基ってもしかして、甘い物苦手?」
紘「いや、生クリームの甘さが苦手だな。あの甘みだけはどうしてもダメだ。」
未「他のみんなは平気なんだね。」
爽「まあ、甘すぎる物じゃなければ食べれるかな。」
男の子って甘い物苦手なイメージがあったから、なんだか意外だった。
陽揮とか奏音は食べそうだけどね。
みんなの新しい一面をまた見れたから、ちょっと嬉しい。
そんな、高校1年生の11月のひととき。