どこかで、誰かに頼りたくて、苦しんでいるところがあったのかもしれない。
きっと、我慢の限界が来ていた。
本当は、お母さんのことを思うだけで苦しくて泣きたくなって、仕方なかった。
その苦しさから逃げたくて、明るく振る舞ってたときもあった。
奏音の前では泣きたくても泣けなくて、溜め込んでた。
お母さんが亡くなって、たくさん涙は流したはずなのに。もう1年も経ったのに。
やっぱり、心の整理は未だにつかなくて。
どこかで、お母さんを求めてる自分が居て。
もう会うこともできないのに、家に帰ったらお母さんがいるような気がしていて。
心が苦しくて、仕方なかった。
そのまま、私は泣き疲れて寝たらしい。
朝起きたら、ベッドで爽と寝ててびっくりしたけど、とても安心出来た。
久しぶりに、こんなにスッキリ心が晴れたような気がした。