人の波も引いてきて、文化祭終了間際になった頃。
1組の家族連れがやってきた。
「なんで・・・北海道行ったんじゃなかったのかよ。」
呆然としたまま、絞り出すような声で尋ねた悠くん。
目の前には、悠くんよりいささか背の低い、眼鏡をかけた男の人が立っている。
背中には悠くんによく似た女の子が乗っていて、すぐにこの人たちが誰なのか気づいた。
私たちは目配せして、ササッと裏へ。
もちろん、悠くんの背中に声をかけることも忘れずに。
ひとまず、オレンジジュースやコーラを用意して、あと1回の上映の準備をする。
そうっとお店を覗くと、戸惑いながらも席に座る悠くんが見えた。
頑張れ、悠くん。
お父さんとしっかり話す時だよ。
心の中でエールを送って、その場を去った。
1組の家族連れがやってきた。
「なんで・・・北海道行ったんじゃなかったのかよ。」
呆然としたまま、絞り出すような声で尋ねた悠くん。
目の前には、悠くんよりいささか背の低い、眼鏡をかけた男の人が立っている。
背中には悠くんによく似た女の子が乗っていて、すぐにこの人たちが誰なのか気づいた。
私たちは目配せして、ササッと裏へ。
もちろん、悠くんの背中に声をかけることも忘れずに。
ひとまず、オレンジジュースやコーラを用意して、あと1回の上映の準備をする。
そうっとお店を覗くと、戸惑いながらも席に座る悠くんが見えた。
頑張れ、悠くん。
お父さんとしっかり話す時だよ。
心の中でエールを送って、その場を去った。