ステージ裏で、自分の名前が呼ばれたら、その人だけステージにあがる。


まぁ、呼ばれようとあんまり嬉しくはないけど。


みんなかわいいし、女の子らしかったし。


別に誰が勝っても構わない。


周りの人も、そんな表情だ。

大抵は無理やりの参加だからね。



やっと終わるから、安心してるみたいだ。


初めは、美男コンテストのほうから。


多分、亮にぃか爽たちのうちの誰がだろうね。


あのイケメンに勝る人はなかなかいないと思うから。


『それでは、投票結果の発表です!!』


誰かなぁ〜。


『優勝は・・・・・加賀 爽一郎くん!!』


おぉ〜!爽が優勝だ!!


なんか納得。かっこいいもん。


『続いて、美少女コンテストの結果発表です!!』


奏音とかが優勝かなぁ。


『優勝は・・・・・加田岡 未来音さん!!』


うんうん。加田岡未来音・・・・・。



カタオカミコト・・・・・・・・。



・・・・・・・・えええええ!?


混乱したままステージに上がったけど、未だに頭にはてなマークがたくさんだ。


『さあ、優勝者に感想を聞いてみましょう!!まずは、加賀くんから!』


「そうですね。みんなが俺に投票してくれたおかげで、こんなにいい気分を味わえました。投票してくれた人、ありがとう!!」


『いやー、やっぱりかっこいいですね!じゃあ、次は加田岡くん!感想をどうぞ!』


「えっと・・・、まぁ優勝出来てよかったです?僕に入れてくれた人、ありがとうございます!」


『なぜ疑問形なのかは分かりませんが、まぁ
いいでしょう!この2人に、盛大な拍手を!!』


優勝する気はなかったんだけどなぁ。


まぁ、悪い気はしないよね。


隣の爽も、なんとなく苦笑いだ。


でも、爽の隣に立てるのは嬉しいかな。


『美男美女コンテスト』は、こうして幕を閉じた。