すっかり忘れてた。


悠くんの様子がおかしかったから、見ていようと思ってたのに。


未「ねえ、2人とも、悠くんのこと見てた?」


海「あ・・・。忘れてた。」


奏「一応見てたけど、なんか、いつもとは違う感じだった。どこかうわの空って感じ。」


未「なんかあったのかな?普段あんなにしっかりしてる悠くんが、ぼーっとするようなことって、なんかある?」


海「兄弟になんかあったとか・・・。」


奏「でも、それなら家に帰りそうだよ?」


未「もし、何か理由があって、家に帰れないとしたら?」


海「俺、一応聞いてみる。元気ないのは気になるから。」


「「頼んだ!」」


気になるけど・・・


悠くんが『なんでもない』って言うなら、無理に聞き出したりはしない。


何か、そっとしてほしい理由があるかもしれないから。


悠くんが話そうとしてくれるまで、待とう。