ダメだ・・・。
かっこよすぎて動けない・・・。


程よい細身の身体に、長い脚。


そのスタイルの良さが、燕尾服を着た爽のかっこよさを引き立たせている。


そして銀縁フレームの眼鏡が、彼を知的に見せていて、とても似合っている。


こっちを見たままフリーズした私を、心配したように覗き込む顔が、私を現実に戻してくれた。


「大丈夫?疲れてるの?」


「え!いや、大丈夫だよ!」


思わず、妙なテンションで返してしまう。


この爽の姿を見たら、疲れなんて吹っ飛んだ気がする。


「爽、すごくかっこいいよ!」


そう言うと、照れたように笑う爽。


胸がキュンとなって、やっぱり好きだなぁって、実感した。