チクチクと暗幕を縫っていると、


「みこ兄〜、来て〜。」と、

奏音の声がした。


多分、メイド服のサイズを確かめるんだ。


楽しみだけど、私なんかでいいのかな?
ブスにメイドって、似合わないでしょ・・。


頭の中で文句を並べながら、奏音のところに向かった。


テンションの高い奏音と陽揮からメイド服の入った紙袋を渡されてトイレに入った。


ささっと着替えると、軽く髪の毛を整えて2人のもとに駆け寄る。


「どう?変じゃない・・・?」


自信がなくて、ついつい弱々しい声になってしまう。

 
反応が見られない2人の様子を見て、しょんぼりしてしまう。


そんなに似合ってなかったかな・・・?


下を向いてしまった私に、ようやく陽揮が声を発した。