朝、正門を通るメンバーで待っていると、海俚が何故かやってきた。


「海俚、どしたの?裏門から行かないの?」


「「「海俚?!」」」


「昨日俺が頼んだんだ。海俚って呼んでほし
 いって。」


「海俚、抜けがけずるい。みこ、俺のことも
紘基って呼んで。」


「僕も〜!ハルくんじゃなくて陽揮って呼ん
でよ〜!」


「え、別にいいけど・・・。」


「「よっしゃ〜!」」


「えっと、なんでみんなこんなに喜んでんの
?わけがわかんないんだけど。」



私が首をひねっていると、

「みこに名前呼ばれるのは特別なんだよ。」

と、爽の声が耳元で聞こえた。