side 海俚


「今日の昼休み、屋上来て。」


俺はみこに、そう言った。


これは、俺のけじめをつけるのと、過去を聞いてもらうのが目的だ。


・・・気づいてるんだろうな。俺の覚悟に。


みこは、少し硬い表情で頷いた。



その日の昼休み、屋上で空を見上げているとみこがやってきた。 


「みこ、お前に聞いてほしいことがあるんだ俺が、女嫌いになった理由と俺の思い」


そう言って、俺はあのことを思い出した。