次の日から、私たちは交代で女の子たちの前に出ることにした。


ただ、ひのりんだけは行かせられなかった。


この間の女の子の大群であんなに辛そうだったんだ。


それより人数の多い朝の校門なんか、ひのりんにとって地獄でしかない。


ひのりんに一体何があったかわからないから何もできないけど、側にいることはきっと励みになるはず。


そう思って、ひのりんの側で過ごすことが増えたある日、ひのりんから呼び出された。


そのときの顔があまりに悲しそうで、私は笑顔を見せられなかった。