へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目


「ははは…初めまして……。明梨ちゃんには…その…、司会でとってもお世話になりまして……」


大好きな子のお父さんと、いきなりのご対面。

そりゃ、こうなるよ。

心臓が肌を突き破りそうなほど、飛び跳ねちゃうよ。


「あの……桃ちゃんと言うのは……?」


「それは、俺の奥さん」


な~んだ。

明梨ちゃんのお母さんのことだったのか。


へ? へ?

それってどういうこと?


明梨ちゃんのお母さんに、俺は会ったことがあるってこと?


俺の頭の上、ハテナが10個以上浮かんでいる。


「十環さん、雅は知らないんじゃねえの? 明梨の母親が、誰なのか」

珀斗くんの言う通りだよ。

俺は知りません。

明梨ちゃんのお母さんなんて。


「え? そうなの? アミュレットの司会をやらせてもらっていたから、てっきり明梨から聞いているものだと……」


誰? 

俺の知っている人ってことだよね?

年齢からいって、マネージャーってことは無いし。

学校の先生とか?