へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目


切ないメロディーが、講堂に響き渡る。

雅くんの瞳に悲しみの光が宿り、痛みを含んだしっとりとした歌声が私の心にしみわたった。


雅くんの歌は、いつも聞いた人の心にちゃんと届く。

まるで雅くん本人が、歌詞の主人公であるかのよう。

なりきることができるんだ。


アミュレットの司会をしていた時、ずっと思っていたよ。

雅くんは努力家の天才で、私が司会をするたびに、彼の魅力を半減させちゃっているなって。

もっとアミュレットを輝かせられる司会者が、他にいるはずだと。



雅くんの生歌を堪能したのは、3年ぶり。

私が逃げ出したあの日から、明らかに雅くんの歌声は成長していて。

闇に落ちていた私とは、進む方向が真逆だった。

今彼の隣にいることすら、おこがましいくらい。