へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目


ライトブラウンのサラサラ髪に、私の焦点が合っていく。

閉めたドアを背に立っていたのは、は~は~と息をきらしたアイドルだった。


ななな……なんでここにいるの?

雅くん!!



ビックリの度を、ビヨンと超えすぎた私。

動け動けと命令しても、体がピクリとも動かない。


でも私の瞳は正直で。

私をまっすぐ見つめてくる彼の甘い瞳から、視線を外したくないと思ってしまう。


お互い無表情のまま、時が止まったように見つめ合って。

止まった時計の針を動かすように、雅くんが柔らかい笑みを浮かべた。


「良かったぁ。桃瀬(ももせ)さんが来てくれて」