ライトブラウンのサラサラ髪に、私の焦点が合っていく。
閉めたドアを背に立っていたのは、は~は~と息をきらしたアイドルだった。
ななな……なんでここにいるの?
雅くん!!
ビックリの度を、ビヨンと超えすぎた私。
動け動けと命令しても、体がピクリとも動かない。
でも私の瞳は正直で。
私をまっすぐ見つめてくる彼の甘い瞳から、視線を外したくないと思ってしまう。
お互い無表情のまま、時が止まったように見つめ合って。
止まった時計の針を動かすように、雅くんが柔らかい笑みを浮かべた。
「良かったぁ。桃瀬さんが来てくれて」



