本当は、そんなことを言うつもりはなかったんだ。
俺たちの専属司会を続けて欲しい!
そう願っていただけなのに……
吐き捨てるような俺の言葉。
心のダメージは半端なかったはずなのに……
微笑みながら、明梨ちゃんは言ったんだ。
『お母さんにも同じことを言われたよ。やっぱり敵わないな。お母さんにも、雅くんにも』って。
明梨ちゃんは辛さを隠すように笑顔を作って、音響ブースに走って行っちゃったんだけど。
その後始まったライブで、司会者としてステージに立った明梨ちゃんに普段の陽気さは皆無。
震えながら、とぎれとぎれの震え声をマイクに通していた。



