へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目


中3になってすぐの頃。

アミュレットがステージに立つ、本番直前。

明梨ちゃんが、スタンバイ中の俺に言ったんだ。


アミュレットの専属司会を、やめさせてほしい。

俺たちの後輩グループ『ゾルック』の、専属司会をしたいからって。



それを聞いた瞬間、怒りがこみあげてきた。


アミュレットの司会をやめる?

本気なの?

ゾルックの司会に移るって……

俺たちのことは、もうどうでもいいってこと?



心の中が、どす黒い闇色に染まっていくのがわかった。

そして無意識に、酷い言葉を口から吐き出していた。


『明梨ちゃん、司会者やめたら?』


冷え切った瞳で。

明梨ちゃんを、キッと睨みつけながら。