中3になってすぐの頃。
アミュレットがステージに立つ、本番直前。
明梨ちゃんが、スタンバイ中の俺に言ったんだ。
アミュレットの専属司会を、やめさせてほしい。
俺たちの後輩グループ『ゾルック』の、専属司会をしたいからって。
それを聞いた瞬間、怒りがこみあげてきた。
アミュレットの司会をやめる?
本気なの?
ゾルックの司会に移るって……
俺たちのことは、もうどうでもいいってこと?
心の中が、どす黒い闇色に染まっていくのがわかった。
そして無意識に、酷い言葉を口から吐き出していた。
『明梨ちゃん、司会者やめたら?』
冷え切った瞳で。
明梨ちゃんを、キッと睨みつけながら。



