その後。
どの瞬間に明梨ちゃんのことを好きになったのか、自分でもわからない。
初めて俺たちのライブで司会をしてくれた時には、すでに明梨ちゃんにはドキドキさせられっぱなしで。
とにかく笑顔で、明るいところも。
現場の空気が悪いと、笑いを放り込んでくれるところも。
『お母さんに認められる、プロ司会者になる!』
夢のために、ひたむきに頑張るところも。
俺たちがステージで歌っている時、一緒に俺たちの歌を口ずさんでくれるところも。
ステージ脇で、お客さんよりも楽しそうに。
ルンルンと体を左右に揺らしながら。
いろんな明梨ちゃんを発見するたびに、胸がはじけるように飛び跳ねて。
このままずっと、明梨ちゃんの側にいたいな。
甘い欲望が、日に日に強くなっていったのに……



