俺の言葉が、何かの引き金になったのかもしれない。
ハッとしたように、顔を上げた女の子。
覚悟を決めたように唇をかみしめると、俺に深々と頭を下げた。
『アミュレットのライブで、私に司会をやらせてください!』
『……えっ?』
予想外すぎる展開。
あまりに突然のことで、俺なんか情けなく固まっちゃって。
『夢を諦めたくないんです。お願いします。』
でも、強い意志を宿した瞳に引き込まれた俺。
お客さん全員が会場からいなくなったのを確認して、マネージャーのところに連れて行った。
うち鬼マネージャーは、一切の妥協を許さない。
嫌がらせのような試験が数週間続き、みごと合格。
明梨ちゃんは、俺たちの専属司会者になったんだ。



