どうして?
骨がとけちゃいそうな甘い声で、どうしてそんなことを言うの?
雅くんの透き通った瞳に見つめられ、なぜかその瞳から目が離せられない。
そして雅くんは私をフォローするかのよう。
どんよりした雰囲気をフレッシュにする、魔法のような微笑みをみんなに向けた。
「その曲ね、俺の父さんと綾星の父さんの曲なんだ」
そっ…そうだったんだ。
みんな完璧に歌いこなしていた。
てっきり、アミュレットの曲だって思っていた……
それよりも、さっきのは何?
聞き間違え?
私の聞きたい曲、歌ってくれるって……
たまたまその曲を、学園祭で歌おうかなって思っただけだよね?
私が聞きたいって、言ったからじゃないよね?



