へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目


「あっ……ごめん。他の人の曲と間違えちゃったかも」


「もう明梨ったら。相変わらず可愛いなぁ、アハハ~」



恥ずかしい……

恥ずかしすぎる……

本人の前で、違う人の曲を言っちゃったなんて……


雅くんは呆れたように、目を見開いて固まっているし。


逃げたい!
 
この状況から逃げ出したい!


その時、雅くんの芯のある声が私の耳に届いた。



「歌ってあげようか?」


「え?」


「桃瀬さんが聞きたい曲、学園祭で歌ってあげるよ」


真顔のまま、私だけを見つめている雅くん。