へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目



「すっごく楽しみ! 綾星(あやせ)くん達も、出てくれるんでしょ?」


「うん。4人でステージに立つよ」



はじける笑顔全開の雅くん。

女子たちは肩をぶつけあいながら、喜びの声を上げている。


そんな中私はというと、空気を読んで、作り笑いをするのがやっと。

うんうんと頷きながら、無言で会話を聞いているだけ。



「私、雅くんのうちわを作っちゃおうっと」


「ありがとう。それじゃあ俺も、みんなにがっかりされないようにレッスン頑張らなきゃね」



雅くんの見せた王子様スマイルに、沙織ちゃん達の目が一斉にハート。


ほら。

今も私にだけ、雅くんは笑ってくれなかったし。


心のダメージの穴は、どんどん深くなっていく。