「あ……うん」
は~。
なんでこんな大事な場面で
ダメダメな返事しちゃうかな。俺。
明梨ちゃんの心を
わしづかみにしちゃうようなセリフを
言って、
もっともっと俺にはまって欲しいのに。
相変わらず、ヘタレな返事しか
口から出てきてくれない俺に
がっかりしていると、
恥ずかしさを隠すような
ゆるっとした瞳が、
俺の瞳を見つめてきた。
「あとね……
私のお願いも……聞いてほしい……」
「何?」
「恥ずかしいけど
勇気出してこのワンピを着たら……
明日のアミュレットのライブ中に……
ステージから私に笑いかけて欲しい……
1回だけでいいから……」
それって。
俺のライブを
見に来てくれるってこと?
そんな嬉しいお願いなら
何万回でもきいてあげるよぉ。



