「恋都さんって知らないですよね?
俺が明虹学園に転校した理由……」
「知ってるに決まってるじゃん。
尊っちに聞いたよ。
明梨に告白するためだったんでしょ?」
ひょえ!!
お父さん!
大好きな子の叔父さんに
何をしゃべっちゃってるわけ!!
「でもね、尊っちって酷いんだよ。
『二人の恋の邪魔は絶対にしないで』とか
俺に言うんだよ。
『何もしないで』って何回も念を
押されちゃったぁ」
お父さんが恋都さんに念押しした理由
わかる気がする。
この叔父さんなら
俺たちの恋をごちゃごちゃに
かき乱しそうだし。
「でも恋ちゃん。
ご飯の上にチョコを乗せたお弁当を
作ってくれたよね?
あれって……」
明梨ちゃんの質問に
テヘと舌をだした恋都さん。
「もう恋ちゃん。
ごまかさないで答えて!!」
「だってウズウズしちゃったんだもん。
珀斗っちから聞いたの。
明梨に司会をお願いするために
雅くんがお昼休みに明梨を誘うって。
お昼って言ったら、お弁当でしょ。
俺の美的センスの詰まったお弁当で
二人がくっついちゃうかもって思ったら
勝手に手が動いちゃった」
「雅くんのお父さんから
何もしないでって
言われてたんでしょ!!」
「お弁当作るくらいいいじゃん。
あ、今度
雅くんのお弁当も作ってあげよっか?
ご飯の上に金平糖も乗せるのも
かわいいよ。
あ、サンドイッチにグミを入れるのも
いいよね」
丁寧にお断りしようと思った
俺の代わりに、
明梨ちゃんがきつく言い放ってくれた。
恋都さんの心に
グサリと刺さる言葉を。



