へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目


 唇を離した後
 目が合って照れ笑い。


 そして横に並ぶように
 二人でベッドに腰をかけた。


 うつむきながら明梨ちゃんがポツリ。


「手……つなぎたい……」


「いいよ」


『手をつなぐぐらい、全然平気』みたいな
 顔で涼し気に答えた俺だけど。


 俺の心臓
 いきなりどうしちゃった?

 キスした時よりも
 激しく上下に飛び跳ねて、
 肌を突き破りそう。


 明梨ちゃんが差し出してきた
 右手の小指に、
 俺の左手の小指が触れた。


 触れてるの、小指1本だけだよ。

 それなのになんで
 ドキドキが加速しちゃうの?


 誰か止めて。俺の心臓。
 死なない程度に。


 は~。
 またヘタレな俺が
 出てきちゃったじゃん。


 さっきまで、余裕な笑みを浮かべて
 明梨ちゃんをイジメてた悪魔、
 今すぐ戻って来てよ。

 そうしないと俺、
 小指が明梨ちゃんの指に触れたまま
 石みたいに固まっちゃいそうだから。