へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目


 瞳がなくなるくらい
 とびきりの笑顔を俺に向けてくれた
 明梨ちゃんが、
 かわいくないはずがない。


 今すぐ抱きしめたいほど、かわいすぎ。


 って、俺。

 自分の欲求が抑えきれなくなって、
 すでに明梨ちゃんのこと
 抱きしめちゃってるし。


 明梨ちゃん
 俺の腕の中でどんな顔をしてるかな?


 ワクワクしながら視線を下げると
 俺を見上げる明梨ちゃんと目が合った。


 ヤバい。


 今まで明梨ちゃんをイジメたくて
 たまらない悪魔に乗っ取られてたけど。

 イジメる余裕。
 いきなりなくなっちゃったし。


 嬉しそうに俺の瞳を見つめる
 明梨ちゃんの顔を
 まともに見られないほど、
 心臓がドックンドックン跳ね始めた。


 そんな時
 俺の心臓にさらに負担をかける
 大好きな甘い声が耳に届いた。


「雅くんは……言ってくれないの?」


「え?」


「私のこと……その……
 好きって……」


 なに、この、甘すぎるおねだりは。


 明梨ちゃんって甘えると
 こんなかわいくなっちゃうの?


 俺の脳がトロッと溶け始め、
 気持ちよくかき混ぜられるような
 この感覚。


 この快感にずっと溺れていたい。