へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目


 いじけるように唇を尖らせて
 『冗談はやめてよ』と言いたげな瞳で
 パシパシ俺の腕を叩く明梨ちゃん。


 やばい。
 その『私、怒ってます』モドキ。

 素をさらけ出してくれてるみたいで
 たまらなくかわいい!

 なんか、いじめたくなっちゃう
 かわいさだよ。


 俺は、叩き続ける明梨ちゃんの腕を
 両手で掴むと、
 ひょいっと引き上げてその場に立たせた。

 そして
 明梨ちゃんの顔に自分の顔を近づける。


 顔を真っ赤に染めた明梨ちゃんが
 俺の瞳から視線を外した。


「だめ。
 俺のこと、ちゃんと見て」


「だって……
 恥ずかしいから……」


 モジモジしながらうつむく姿も
 かわいくてたまらない。


 ダメだ俺。
 もっともっと明梨ちゃんのこと
 イジメたい。


 俺ってこんな性格だった?


 自分でもびっくりするほど
 大胆で意地悪な悪魔が顔を出し、
 明梨ちゃんへの攻撃モードが加速する。