いじけるように唇を尖らせて
『冗談はやめてよ』と言いたげな瞳で
パシパシ俺の腕を叩く明梨ちゃん。
やばい。
その『私、怒ってます』モドキ。
素をさらけ出してくれてるみたいで
たまらなくかわいい!
なんか、いじめたくなっちゃう
かわいさだよ。
俺は、叩き続ける明梨ちゃんの腕を
両手で掴むと、
ひょいっと引き上げてその場に立たせた。
そして
明梨ちゃんの顔に自分の顔を近づける。
顔を真っ赤に染めた明梨ちゃんが
俺の瞳から視線を外した。
「だめ。
俺のこと、ちゃんと見て」
「だって……
恥ずかしいから……」
モジモジしながらうつむく姿も
かわいくてたまらない。
ダメだ俺。
もっともっと明梨ちゃんのこと
イジメたい。
俺ってこんな性格だった?
自分でもびっくりするほど
大胆で意地悪な悪魔が顔を出し、
明梨ちゃんへの攻撃モードが加速する。



