「雅がいらないならいいけど。
明梨の連絡先」
え??!!
明梨ちゃんの携帯番号?
住所も書いてあるじゃん。
欲しい! 欲しい!
だって俺、今すぐ明梨ちゃんに
謝りたいから。
俺の本当の気持ちを
きちんと伝えたいから。
明梨ちゃんが他の男の子に
取られちゃう前に!
「珀斗くん…… くれるの?
明梨ちゃんの連絡先が書いてある紙……」
「どうしよっかなぁ」
なにその、絶対的優位な笑みは。
「雅が俺のお願い聞いてくれたら
渡してやってもいいけど」
珀斗くんがとんでもないことを
お願いして来たらどうしよう。
そんな思いもあったけど。
ほぼ切れかかった明梨ちゃんとの縁を
つなぎとめるお守りは、
この緑の紙しかない。
「珀斗くんのお願いって……なに?」



