へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目


「雅さ、どんだけ好きなんだよ。
 明梨のこと」


 緑色の紙とペンをユラユラさせながら、
 堪えきれなくなったように
 フッと鼻で笑った珀斗くん。


 呆れた笑顔を見た瞬間
 俺の心が一気に軽くなった。


「文句言うなら、使わないでよ」


「はぁ? いいのか?」


 おちょくるような珀斗くんの声に
 弾んだ声で反撃。


「珀斗くんはお願いする立場だよね?
 紙とペン、貸してくださいって」


「だから、そんなこと言っていいのかって
 言ってんだけど」


 ニヒヒと悪そうな笑み。
 余裕を光らせた瞳。


 俺、結構好きかも。
 珀斗くんの悪魔っぽいこの表情。


 珀斗くんは後ろを向くと
 俺に隠れるように何かをコソコソ始めた。


 そして緑の紙を
 俺の目の前に突きつけた。