へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目

「聞いてないの?」


「何がだよ」


「明梨ちゃんと……別れたこと……」


 珀斗くんは鋭い瞳をパチパチ。
 遠くを見つめるように
 目を細めてパチパチ。

 首をゆっくり傾けたかと思うと
 いきなり近所迷惑な声を張り上げた。


「は~~~~??」


「明梨ちゃん……言ってなかった?」


「言われてねえし。
 つうか、最近明梨としゃべってねえ」


「え?」


「だってお前、気にしてんだろ?
 俺と明梨が仲いいって」


 え? 
 なんで知ってるの?


「明梨ちゃんから聞いたの?」


「そんなの、学園祭ライブの後の
 お前の顔見た瞬間にわかったし。
 だから俺、お前らの前からすぐに
 消えてやったのに」


 俺が珀斗くんと明梨ちゃんに
 嫉妬してたこと、ばれてたんだ……

「なに? 
 明梨が雅のことふったわけ?」


「……違う」


「だろうな。
 明梨の奴、中1ん時から雅のこと
 大好きでしかたなかったからな」


「そんなことないじゃん。
 明梨ちゃん、珀斗くんといる時の方が
 笑顔がキラキラしてるっていうか……」


 俺といる時よりも
 楽しそうっていうか……


「雅さ、目ん玉、
 腐ってんじゃねえの?」


「何それ」


「ちゃんと明梨のこと
 見てんのかって言ってんの」