「びっくりだよね?」

「私も初めて明梨から聞いた時には、姫って何?って聞き返しちゃったもん」


「あの3人は怖くないんだよ、本当に」


「珀斗くんは目つきが悪くて近寄りがたいけど、さりげなく助けてくれたりするし」


「でもあの二人、怪しすぎじゃない?」


「珀斗様と明梨でしょ?」


「登下校はいつも一緒だしさ。珀斗くんは、明梨のことくらいでしか笑わないしね」


「この前ね、明梨に頼まれて掃除当番を代わってあげたの。そしたらね……珀斗様にね……」


「何よ、直美! もったいぶってないで、早く言ってよ」


「珀斗様に感謝されちゃった。ありがとな!って」


「ひゃ~!! うらやましすぎる!!」


「それだけじゃないの。珀斗様が、私の目を見てニコって」