☆雅side☆



「お疲れ~ 今日も(みやび)が一番人気だったな」



ライブ終了後、楽屋で着替えていた俺。

一緒にアイドルをしている幼馴染が、話しかけてきた。



長谷川 綾星(あやせ)



俺と同じ高3なのに、大人の色気がダダ洩れな奴。

エレガントな身のこなしと、余裕を帯びた微笑み。


大人カッコイイって、綾星みたいな人のことを言うんだろうなぁ。

あぁぁぁぁ……羨ましい。



ん?

今日のライブで、俺の方が人気だったって言った?



いやいやいや……


「握手会の列を見たら、今日は綾星に負けたかなって思ったけど」


「俺が雅に勝てる日が来るなんて、思ってないけど。だって雅の笑顔は、俺たちアミュレットの最大の武器だろ?」