へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目


「っていうかさ、いいわけ?」


「マトイ。いいって何が?」


俺の質問に答えるように、講堂を指さしたマトイ。


「このままだと明梨の母親に、俺たちのライブが乗っ取られるんじゃねえの?」


そうだった! 

またまた忘れてた!

今はアミュレットライブの、真っ最中だった!!


「そんなの、僕やだよ。かわいい子がたくさんいたのに。僕のこと、忘れられちゃうじゃん」


春輝の頭の中。

一生、理解できそうもないよ。

同い年で、いとこ同士なのに。


「明梨ちゃん、司会やってくれるんだよね?」


「うん……自信……ないけど……」


さわやかな笑顔の綾星に、おどおど気味で答えた明梨ちゃん。

マトイのぶっきらぼうの声が続く。