へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目


「マトイも春輝も、中3の時から気づいてたの?」

 
俺が明梨ちゃんのこと、好きだって。


「は? もっと前からに決まってんだろ!」


「え?」


「中1の時から、気づいてたよ。ねぇ~マー君」


「雅、あれで隠してたつもりだったのかよ? 明梨を目で追いすぎ。顔ニヤケすぎだったし」


「明梨ん大好きオーラ、見え見えだったよね。それに気づかない明梨んも、鈍すぎだからね」


春輝はとびきりの笑顔で、明梨ちゃんの真ん前に来ると

「ピコん」

思いっきり明梨ちゃんにデコピンをした。


「いった~い……」


ちょっと……春輝!!

何を考えてるわけ??!!


「明梨ん、これでチャラね」


「え?」


「だから今のデコピンで、過去のことはバイバイってこと」


春輝の人懐っこい笑顔につられ、明梨ちゃんもふんわり微笑んだ。

「春くんらしい。ありがとう」って言いながら。