「マトイも春輝も、中3の時から気づいてたの?」
俺が明梨ちゃんのこと、好きだって。
「は? もっと前からに決まってんだろ!」
「え?」
「中1の時から、気づいてたよ。ねぇ~マー君」
「雅、あれで隠してたつもりだったのかよ? 明梨を目で追いすぎ。顔ニヤケすぎだったし」
「明梨ん大好きオーラ、見え見えだったよね。それに気づかない明梨んも、鈍すぎだからね」
春輝はとびきりの笑顔で、明梨ちゃんの真ん前に来ると
「ピコん」
思いっきり明梨ちゃんにデコピンをした。
「いった~い……」
ちょっと……春輝!!
何を考えてるわけ??!!
「明梨ん、これでチャラね」
「え?」
「だから今のデコピンで、過去のことはバイバイってこと」
春輝の人懐っこい笑顔につられ、明梨ちゃんもふんわり微笑んだ。
「春くんらしい。ありがとう」って言いながら。



