「雅、うまくいったみたいだな」
ゆるいニヤケ顔の綾星が近づいてきた。
なんて返していいかわからず、コクリとだけうなずいた俺。
明梨ちゃんはというと、不安げな瞳をパチパチしながら、明らかにこの状況に戸惑っている。
硬い表情の明梨ちゃんの心を、俺が和らげたい。
そう思ったのに。
結局俺は、なんて声をかけていいか悩みまくっただけ。
ランランと今にも歌いだしそうなほど軽快なスキップで、後ろから明梨ちゃんに近づいた春輝が、明梨ちゃんの肩に両手を乗せて、後ろからピョコリと顔を出した。
「明梨ん、おひさ! 相変わらず可愛いね!」
「は……春くん!!」
ちょっと春輝!、気安く明梨ちゃんの肩に触れないでよ。
って……
明梨ちゃんと顔の距離、近すぎだから!!



