へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目



「雅、うまくいったみたいだな」


ゆるいニヤケ顔の綾星が近づいてきた。

なんて返していいかわからず、コクリとだけうなずいた俺。

明梨ちゃんはというと、不安げな瞳をパチパチしながら、明らかにこの状況に戸惑っている。


硬い表情の明梨ちゃんの心を、俺が和らげたい。

そう思ったのに。

結局俺は、なんて声をかけていいか悩みまくっただけ。


ランランと今にも歌いだしそうなほど軽快なスキップで、後ろから明梨ちゃんに近づいた春輝が、明梨ちゃんの肩に両手を乗せて、後ろからピョコリと顔を出した。


明梨(あかり)ん、おひさ! 相変わらず可愛いね!」


「は……春くん!!」


ちょっと春輝!、気安く明梨ちゃんの肩に触れないでよ。

って……

明梨ちゃんと顔の距離、近すぎだから!!