へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目



柔らかな唇の感触。

脳がとろけそうなほどの快感を、俺は体全体で感じていた。
  

名残惜しさを感じながら、ゆっくりと離れていく唇。

もっと明梨ちゃんを感じたくて、背中に腕を回そうとしたその時

俺の神経を一瞬で凍らせるような低い声が、耳に飛び込んできた。


「つーか、お取込み中わるいんだけどさ。お前ら待つの、限界なんだけど」


ひえっ?!


あまりにビックリして、明梨ちゃんを抱きしめようとしていた両手を上にあげた。

警察に捕まった強盗犯並みに手をあげたまま固まていると、声の主プラス2人がツツジの繁みからひょこりと顔を出した。


マトイ!! 

それに綾星(あやせ)春輝(はるき)も!!

ツツジの木の中に、隠れていたの?