柔らかな唇の感触。
脳がとろけそうなほどの快感を、俺は体全体で感じていた。
名残惜しさを感じながら、ゆっくりと離れていく唇。
もっと明梨ちゃんを感じたくて、背中に腕を回そうとしたその時
俺の神経を一瞬で凍らせるような低い声が、耳に飛び込んできた。
「つーか、お取込み中わるいんだけどさ。お前ら待つの、限界なんだけど」
ひえっ?!
あまりにビックリして、明梨ちゃんを抱きしめようとしていた両手を上にあげた。
警察に捕まった強盗犯並みに手をあげたまま固まていると、声の主プラス2人がツツジの繁みからひょこりと顔を出した。
マトイ!!
それに綾星と春輝も!!
ツツジの木の中に、隠れていたの?



