とりあえず落ち着こう!
明梨ちゃんに情けない俺を、見せたくないから。
心が通じ合った、今だけは特に。
俺は深呼吸をすると、微笑みながら俺の心臓の音を聞いている明梨ちゃんに優しく声をかけた。
「明梨ちゃんどうする? 司会はできそう?」
「雅くんが……くれるなら……」
「何を?」
「……その……お守り」
俺の腕に包まれたまま、上目遣いで瞳を揺らした明梨ちゃん。
火照った頬に潤んだ瞳で、見つめてくるなんて。
自分の可愛さを自覚して欲しい。
それ異性のハートをとろけさせる、ヤバいやつだからね。
これ以上キュンキュンさせられたら、心だけじゃなくて骨まで溶かされそう。



