なんでいつもそうなの?
辛い気持ちを吐き出さないで、一人だけで抱え込むの?
俺じゃダメ?
頼りにならない?
「怖いけど……私……ムリしたいの……」
「えっ?」
「雅くんが歌っているところ……一番近くで見たいから……」
今、言ってくれたよね?
俺のこと、一番近くで見たいって。
不安な気持ちで、水浸しになっていた俺の心。
自信なさげな明梨ちゃんの言葉が、温めてくれた。
耳まで真っ赤になりながら、視線を落としている明梨ちゃん。
伝えたくてしょうがない言葉を、俺は優しくふりかける。
「中1のころから、ずっと大好きだよ」



