何をしているの? 俺は
明梨ちゃんに近づきたいんでしょ?
今すぐに明梨ちゃんを、自分だけのものにしたいんでしょ?
心の奥では、確かにそう叫んでいるのに。
まるで足首を、草のつるで縛れているかのよう。
その場に立ち尽くすことしかできない。
怖い。
俺の歌に込めた告白も、司会のことも、拒絶されたらどうしよう……
不安がシャワーとなって、俺の頭上から降ってきて。
心の中に、濁った水たまりができてしまう。
やっぱり俺は、明梨ちゃんの前だとヘタレじゃん。
自信なさ過ぎて、何もできなくなっちゃう。
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