ちょっと待ってよ。
今から明梨ちゃんに、司会をさせるつもり?
明梨ちゃんは、ステージに立つのが怖いんだよ。
それなのに……
絶対に拒否れないような言い方をしたら、明梨ちゃんが困っちゃう。
すっきりした顔で、ステージ袖に入ってきたマトイ。
急いで駆け寄る俺に、不気味な笑みを浮かべた。
「オイ雅、これ貸しだからな」
「ん?」
ステージでマトイが明梨ちゃんに叫んだのが、なんで貸しになるの??
「マトイ……意味が分からないんだけど……」
「相変わらず鈍いな。へたれな雅のために、俺が汚れ役をやってあげたのにさ」



