へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目


キャーキャーと、ピンクの声が渦巻いている中。

珀斗くんは、クラスの女子を無視。


耳あるよね?

そう心配になるほど、完全無視。


お前らなんて興味ねえ!

オラオラなオーラを放ちながら、不機嫌顔で歩いている。


それなのに明梨ちゃんの前で止まったかと思うと、ふんわりと笑った。


何……今の? 


ものすごく破壊力のある、珀斗くんの笑顔。

同性の俺でさえ、胸の飛び跳ねを感じちゃったし。



明梨ちゃんだけに向けた笑顔が、子供みたいにかわいくて


「珀斗様の笑顔、たまんないね!」


またまた悲鳴をあげだした、クラスの女子たち。



もしかして珀斗くんって……明梨ちゃんの彼氏??

 
ということは


明梨ちゃんに笑いかけることなく、俺の恋は終わっちゃった?



ありえる。十分にありえるよ。

だって明梨ちゃんも、珀斗くんと目が合ってニコッと微笑んだから。


俺なんてまだ、笑いかけてもらってないのに……