へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目


私の頭の中は、情報処理が追いつかずグチャグチャ状態。

目が回りそう。

クラクラしちゃう。


体の力が一気に抜けかけた時、ステージから耳を覆いたくなるような大声が講堂を震わせた


「3年3組。桃瀬明梨!!」


え? 

私の名前が呼ばれたような。

空耳だよね?

 
「お前が一番後ろでコソコソしてんの、見えてんだからな!!」


ちょ……ちょっと!

何この視線! 

マイクを通したマトイ君の声に反応して、講堂にいるみんなが私の方を見ているよ。


逃げたい。
 
講堂に来てから今が一番、本気で逃げたい。


パニックの私を、マトイ君は容赦しない。