私の頭の中は、情報処理が追いつかずグチャグチャ状態。
目が回りそう。
クラクラしちゃう。
体の力が一気に抜けかけた時、ステージから耳を覆いたくなるような大声が講堂を震わせた
「3年3組。桃瀬明梨!!」
え?
私の名前が呼ばれたような。
空耳だよね?
「お前が一番後ろでコソコソしてんの、見えてんだからな!!」
ちょ……ちょっと!
何この視線!
マイクを通したマトイ君の声に反応して、講堂にいるみんなが私の方を見ているよ。
逃げたい。
講堂に来てから今が一番、本気で逃げたい。
パニックの私を、マトイ君は容赦しない。



