雅くんのピアノソロが終わり
「雅くん!! サイコー!!」
ピンク色の応援グッズが、生徒みんなの頭の上を舞っている。
そんな中、お母さんが悪っぽくニヤついた。
「明梨さんって……恋兄にお弁当を作ってもらってないわよね?」
さんづけなんて気持ち悪い。
娘の恋バナを期待するような顔、やめてよ。
「それは……」
「ごまかしてもダメ。雅くんの歌に出てきたご飯の上のチョコって、間違いなく恋兄が作ったお弁当でしょ?」
ひえ~。
恋ちゃんには、お母さんに絶対に言わないでってくぎを笹てたけど。
確実にバレてる。
「だって……恋ちゃんが……勝手に……」
「はぁぁぁ~、恋兄にあれだけ言っといたのに。明梨のお弁当を作るのは禁止だって」



