この歌……
リハーサルで聞いた時と、歌詞が違う。
聞くのなんてやめなよ!
雅くんの歌を聞いたら、また胸が苦しくなるでしょ!
傷つくのが怖い私が叫んでいる。
心の中で。必死に。
でも、その叫びに耳をふさぎたい自分もいる。
お願い。
雅くんのこの歌を、最後まで聞かせて。
ゆったりとした優しいピアノの響きに重なり合うような、雅くんの透明感のある歌声。
翠さんのことを思っているって、わかっているはずなのに。
なんで、心が苦しくならないんだろう。
ずっと聞いていたいって、思ってしまうんだろう。
雅くんのピアノと歌声が作り出した世界に浸っていた時、ある歌詞のフレーズが私を現実に引き戻した。
今の歌詞って、私のこと?
違うよね?
緑色に思い入れなんて、これっぽっちもないよ。



